柔道 VS JUDO

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070912-00000039-spn-spo

商業化加速 柔道世界ランク導入へ
9月12日7時3分配信 スポーツニッポン


 国際柔道連盟(IJF)は10日、6年の任期で就任したマリアス・ビゼール新会長(48=オーストリア)の下で総会を開催。来年8月の北京五輪終了後から男女各階級の世界ランキング制度を立ち上げることや、隔年開催だった世界選手権を毎年行うことなどを決めた。教育コーチング理事の改選では山下泰裕氏(50)が敗北。52年のIJF加盟以来初めて、母国日本が理事会メンバーから姿を消した日に、柔道の大きな変革が始まった。

 実業家として知られるビゼール新会長の動きは早かった。総会終了後の午後7時30分から会見した同会長は「柔道は、これまでマーケティングやマーチャンダイジングで遅れていた。選手が、より多くのお金を稼ぐチャンスはあるはずだ」と話し、次々と改革の内容を発表。最初に行われるのは、男女各階級の世界ランク制度だ。

 同会長は、まず来年8月の北京五輪の結果をもとにランクをつくり、09年から日本やフランスなど8カ国で行われる予定のグランプリシリーズの成績によって順位を変動させる「テニスやゴルフと同じ」(同会長)世界ランク制導入を提唱。総会で承認された。同会長は「将来的には五輪や世界選手権の出場権につなげたい」とも話した。

 また、現在は隔年開催の世界選手権を毎年開催することも決定。五輪年は男女の無差別級のみで行い、来年は北京終了後の11月にマカオで行われることも決まった。当初予定されていた09年アムステルダム(オランダ)大会の翌年、10年には日本で開催することも合意。同会長は「他のスポーツに比べ、柔道はイベントが少なかった」と“プロ化”の流れの中でビッグイベントの増加は当然との見解を示した。

 ≪山下氏敗れ日本人理事ゼロに≫総会では理事の改選も行われ、教育コーチング理事で2期目を狙った山下泰裕氏は、モハメド・メリジャ氏(アルジェリア)に61―123の大差で敗れた。現在構成される理事会のメンバーから日本が姿を消すのは、52年のIJF加盟以来初めて。今後はルール改正などの面で日本に不利な状況が生じる可能性もある。山下氏は「思った以上に厳しい戦いだった。これからIJFの決定に関して国内に情報が入ってこなくなり、日本がついていけなくなることが一番心配だ」と話した。

最終更新:9月12日7時3分


http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/etc/news/20070912-OHT1T00044.htm

柔道、北京後プロ化へ!山下氏が理事選落選…欧州主導商業化逆らえず

 【リオデジャネイロ(ブラジル)10日】国際柔道連盟(IJF)は10日、世界選手権開幕(13日)に先立ち当地での総会で教育・コーチング理事の改選を行い、2期目に挑んだ山下泰裕氏(50)が落選した。新会長に就任したマリアス・ビゼール氏(オーストリア)は、世界選手権の毎年開催や世界を転戦するグランプリ(GP)大会の開催などを決定。11人の理事に初めて日本人不在となり、商業化に歯止めが利きにくい状況のなか、ニッポン柔道界に「プロ化」の波が押し寄せる結果を招いた。

 日本柔道に“衝撃”が走った。現役時代に203連勝という不滅の記録を打ち立てた“世界のヤマシタ”が、アルジェリアのメリジャ氏に61票―123票とまさかのダブルスコアで敗戦。「思った以上に厳しい戦いになった」と山下氏。この落選により、1952年に日本がIJFに加盟して以来、初めて執行部の日本人がゼロになった。

 柔道の母国が離脱したことで、IJFによる変化は加速。“剛腕”で知られるビゼール新会長は、所信表明で掲げた世界選手権の毎年開催と、GP大会を同日夜に決定事項として早くも発表。2010年世界選手権の日本開催(東京が有力)も総会で決定した。

 GP大会は09年から日本、フランス、米国など世界8か国で開催。賞金も設けられる予定で、テレビ放映権収入も見込まれる。新会長はIJF内で商業面に特化した部門を強化する意向も持っており「柔道にはもっと可能性がある」とし、「柔道マネー」に期待している。

 さらに、GP大会の結果を基に世界ランクを設定し、五輪と世界選手権の出場権の分配につなげる構想もある。日本にとっては試合数の増加や世界中を転戦するための移動など負担も大きくなるが、全柔連の上村春樹専務理事は「受け入れるしかない」と話した。

 こうした状況下でも、競技面では「日本の柔道を守っていくことが大事」と山下氏は話したが、新会長は「ルールも分かりやすく観客が見やすいようにする必要がある」と、何らかの改正も示唆。勝利、商業主義にとらわれず礼儀、教育を重んじる日本伝統の柔道が、母国不在の中で“JUDO”として大きく動き出した。

 ◆国内大会の日程変更、個人スポンサー導入
山下氏の落選を受け、上村専務理事は「日本の意向は関係なくなり、コントロールが利かなくなるんじゃないか」と懸念。世界選手権やGP大会の日程が現在の国内大会と重なる可能性もあり、国内カレンダーの変更も覚悟した。

 山下氏はテニスのツアー大会のように選手が世界を転戦する形のGP大会について「プロじゃないと厳しい」と指摘。現在は多くの選手が実業団に所属し、日本オリンピック委員会や全柔連から強化費を得て活動しているが、早ければ北京五輪後にも、団体にではなく個人にスポンサーをつけ活動する可能性も出てきた。

 さらに、山下氏は「大学生は学業もあって難しいだろう」と話すなど、アマチュアを貫く日本柔道界は変革の時を迎えた。

(2007年9月12日06時01分 スポーツ報知)
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by kent100skent100s | 2007-09-12 11:15 | 柔道